毎回ためになる、また勉強になるメールを感謝しています。
私は今親の会社を引き継いでいます所謂2世社長です。
関東で単身赴任で会社勤めをしておりましたが、東北大震災の翌年仙台に帰ってきました。
最初は中々仕事もあまり無く苦労しましたが、徐々に仕事も増え住宅の外溝工事からマンション等の改修工事まで忙しくしておりましたが、ある日突然元請けの社長が逃げ支払いが止まりおまけに破産宣告までして支払いが出来ない旨の連絡が来て目の前が真っ暗になりました。
お陰で業者等の支払いが出来なくなり銀行等の融資を頼みまた老後の為に貯めた貯金まで全て使い果たしました。
その額およそ800万その返済が全て私に係りその日の生活にも困窮する日もありました。
幸い今は何とか助けていただける方もいますので仕事も切れなく入るようになりましたが、それでも材料等購入するにも資金が中々貯まらなく現在日曜日もアルバイトをして何とかしております。
この様な状況では中々融資などして頂けるか不安です。
どうか宜しければご回答頂ければ幸いです。
宜しくお願い致します。
最後に乱文ご容赦頂ければ幸いです。
はじめまして。
不安な点を送っていただき、ありがとうございます。
話の内容から察するに建設業の方だと思います。
細かい点は、よくわからないので具体的なアドバイスをできないのはいつもの事ですが、その点だけご了承ください。
まず、内容を整理すると
・建設業の2世社長
・元請が飛んだので、800万の支払が残った。
・今は何とかなっているが、資材費もままならない。
・日本政策金融公庫から融資を受けたい。
ということですね。
800万円の支払いは、終わっている代わりに銀行には負債があるという前提で話を進めますね。
普通に考えれば、無理です。
資材費がまかなえない時点で、売上げの額も相当低いというのが推察できる事。
日曜日もアルバイトをしている時点で、利益も相当低いというのが推察できる事。
よって、貸したとしても返済分の利益を出せるかかなり危ないと推察できる事。
以上により、無理です。
私が関わるのであれば、仕事を融通してくれる方がいるようなので、
専属の請負契約書を作って、それを軸に事業計画と資金繰り計画を作って
みたいな事をやると思います。
それでも20%くらいの成功率を目指してやる案件だと思います。
何も手立てを考えなければ0%のはずなんで。
そもそも建設業の下請けはリスキーな上で儲からない、というかなりお勧めできない業種です。
あなたの場合はそのリスキーな部分が直撃したわけです。
建設業でやるのであれば
集客やセールスを勉強した上で元請、そうじゃなければ元請の従業員、かなと思います。
元請の社長>元請の従業員>下請けの従業員>下請けの社長
の順番で裕福になりやすいです。
私もそれなりにたくさんの業者を見てきましたので、これで間違いないです。
ようは、下請けの社長が一番しんどくて、きつい事ばかりしなくてはいけないので
それをわかってやるならまだしも、手は出さないほうがいい職種だったのです。
しかし、もうあなたは始めてしまっていて
会社員にも戻れないという事であれば
・継続的に仕事をもらえるようきちんと仕事をする
・資材費は元請に融通してもらう
その上で、規模を縮小し、いわゆる「職人」さんのような部分専門家で仕事を受注する方向に持っていったほうがいいと思います。
もちろんドでかい単価の案件が来ることはありませんが、どうせまぐれで来たとしてもまた資材費で悩むことになるので意味がないと思いますから。
おそらく決算費用とか捻出するのも厳しいはずなので、日本政策金融公庫からの融資とかは考えず、以上の話を参考に頑張って欲しいと思います。
私は司法書士事務所を1年半経営しており、このたび事務所移転と今後の運転資金確保のため日本政策金融公庫の融資を検討しています。
今一番困っていることは、1回目の確定申告が終了しているため、自己資金をどのように見られるのか、ということです。
よろしくお願い申し上げます。
お世話になってます。
困っている点を送っていただきありがとうございます。
これはたまに来る質問ではありますので、読んでいる方で参考になる人は多いだろうと思います。
開業から1年半で、2回目の確定申告が終わってない場合、どのように融資申請すればいいのか?
2回確定申告をしているのであれば、2回分の確定申告書を提出しないといけないし
これから開業するのであれば、自己資金を見せなければならない
じゃあ、1回だけ確定申告をしている中途半端な状態の時はどのように融資申請をするのか?
という話です。
この場合は、開業した1年半前にさかのぼって当時の自己資金額を算出して
創業計画書を当時にさかのぼって作成する必要があります。
ですので、今手元に持っている金額が自己資金ではなく
1年半前に持っていた金額が自己資金であり、それを通帳等から確認する、ということになります。
その上で、1回目の確定申告書も持って来いと言われますので
その内容も審査の対象になります。
ようは、1年半前の計画と1年間の実績をもとに審査を受ける事になるので
審査のハードルが超上がります。
今事業が上手くいっているのであれば、私なら後半年待って
2期分の確定申告書を使って融資申請します。
今あまり事業が上手くいってなくて、1年半前の自己資金がけっこうあったことを
証明できるのであれば今すぐ融資申請です。(めんどくさいけど・・・)
今あまり事業が上手くいってなくて、1年半前の自己資金があんまり無くて
(もしくは証明が難しい場合)は諦めてがんばる、ということになります。
以上、けっこう有料相談の際にも聞かれる事柄だったので
いい質問だなと思って詳しく書いておきました。
頑張ってください。
⇒日本政策金融公庫から融資を引き出す正しいやり方はこちらを参照